2017.10.27~11.12

SATOSHI KIKUYA

Indoor landscape

Works

Statement

あるふとした瞬間、唐突に出会った目が離せなくなったものをまずiPhoneで写真に収める。カメラロールに蓄積された写真を時折眺め、頭の中でGOと声がすれば絵に描く。画材は油絵、水彩、木炭、Photoshopなど本能的に選ぶ。その日の内に描く事もあれば、数年後描く事もある。収めた写真は僕の出くわした印象的な一場面であり情景である。シーンの標本をつくるように。時に見た通り、時に複数のイメージを混線させ、絵に描いて僕は目撃者から所有者になる。以上は大まかな僕の制作の過程である。

様々な態度と立場と目的で絵が量産されている今日は、かつてない程絵を描く人口が多い時代ではないだろうか。1世紀前の絵画を図版や画像や美術館で普通に観れるように、今を100年後から観られる日も必ず来るのだ。その頃は油絵は生産中止になっているかもしれない。アニメやVRが古典になっているかもしれない。その時今日の絵画は一体どう写るだろう?などと、考えてみても仕方のない事をついつい考えてしまう。例えば今、甲冑をモチーフには出来ても由一のようには描けない様に、その時その国その土地に生きていたからこそ、受ける事ができた衝撃や描く事ができた絵画というものは確実にある。それはきっと一つや二つではないはずだ。

 

では自分には一体何が描ける?僕が最近気掛かりなのはそればかりだ。

​菊谷達史

Questionnaire