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まんべんなく世界

竹浪音羽

2019.5.11~5.26

OPEN

金 土 日 祝

13:00~19:00

【在廊日時】11(土)15:00〜17:00、12(日)全日、18(土)15:00〜、19(日)15:00〜、25(土)15:00〜、26(日)全日

CRISPY EGG Galleryでは 2019年5月11日〜26日の期間、竹浪音羽『まんべんなく世界』展を開催いたします。

竹浪音羽は1989年生まれ。イラストを中心に発表しています。

当ギャラリーでは、去年からいくつかの取り組みの一環として陶芸の作家などを扱い始めましたが、この度はイラストを主戦場とする作家のご紹介となります。

 

竹浪音羽のモチーフは大きく分けて三つあります。

一つは浮遊する女性やキャラクターを中心に描いたもの。

また、もう一つはお土産などの小物を描いた静物。

最後に、都市や日常の風景です。

 

それぞれのモチーフは異なる意図をもって描かれています。

浮遊する女性やキャラクターは、幾何学的に構成された街の中に一瞬現れた「隙間」が実態化したもののように見えます。また、お土産の静物シリーズは、お土産の持つ「記憶のトリガーとしての機能」を使って、鑑賞者にそのお土産の持つ記憶を共感させるよう働きかけます。また、風景画はその画面自体が撮影者の目線そのものであり、その目に広がる風景をスマートフォンのフレームによって切り取られた一瞬の風景です。

 

いずれも異なるモチーフやテーマで描かれているものの、近作において共通するのは、どこかに時間や視線の感覚が潜んでいる部分でしょう。

いくつかの作品に見られる、「支持体の淵を無視し、漫画のコマ割りのように切り取られた画面」は、まるで映像の一部を見ているように時間的前後を感じさせます。

さらに彼女の視線は常に入れ替わっており、スマホの画面であったり、映画であったり、カメラのファインダーであったりと、目の代価となる撮影メディアの存在を感じる構図となっています。それゆえにその眼を借りる鑑賞者は撮影者(恐らくは竹浪本人)の存在を強く感じることとなります。

 

是非とも、竹浪のこの「眼」と「時間」が自由に行き来する物語を楽しんでいただければと思います。

(CRISPY EGG Gallery 石井弘和)

Statement

空を見上げる度にもっと良い世界がどっかにあるんじゃないかと空想してみたり、散歩中に目に留まった風景に自分の中にある記憶や昔見た映画のシーンを重ねたり、普段はそういうところから絵を描き始めています。

今回の個展「まんべんなく世界」では、遠くにあるイメージを追いかけるのではなく、手を伸ばせばすぐ届くような、”遠く”ではなく”近く”の身近な人々との関係や自分自身を確かめるように描いてみようと思います。

 

竹浪音羽

2019年4月

WORKS

竹浪音羽 takenami otoha

 

WEB:http://otohatakenami.tumblr.com

 

1989年 静岡県生まれ

2012年 美学校生涯ドローイングセミナー、写真工房修了

2019年 パレットクラブスクール20、21期 卒業

 

○受賞

 

2011年 イラストレーション誌「The・Choice 水野学審査回」入選

2012年 「3331アンデパンダン・スカラシップ青木淳賞」受賞

2013年 「静岡CCC展覧会企画公募2014」入選

2014年 「美術手帖プレゼンツシブカル杯。」入選

2015年 「ペーターズギャラリーコンペ2015谷口広樹賞」次点入賞

2016年 イラストレーション誌「第200回The・Choice窪田新審査回」入選

2018年 イラストレーション誌「第209回The・Choice大原大次郎審査回」入選

 

○展示

 

2012年 petit GEISAI#15,#16 出展

      竹浪・大原千沙 二人展「ナイヘヤドア」武蔵小金井シャトー2F

2013年 「TRANS ARTS TOKYO 2013」出展

2014年 竹浪・竹浪春花 二人展「あんみつ4:3」静岡CCC

2015年 個展「ホップステップジャンプ」TAMBOURIN GALLERY

2017年 個展「もっとも小さい光」ototoharu;

2018年 個展「竹浪音羽 個展」River Coffe & Gallery

2018年 竹浪・高田マル 二人展「絵画検討会2018関連展示~夏の思い出~」古本屋 一日

2019年 竹浪・竹下昇平 二人展「真っ直ぐ曲がる」にじ画廊

 

○仕事

 

2011年 単行本「カンタ/石田衣良」(文芸春秋/装丁 関口信介)装画担当

2016年 「+DESIGNING vol.42/6次元présents」紹介記事掲載

2018年 「coyote No.64/最初の一歩・藤原新也」(スイッチ・パブリッシング/AD宮古美智代)イラストレーション掲載

2019年 「POPEYE No.865」(マガジンハウス/AD前田晃伸)イラストレーション掲載

竹 浪 音 羽

OTOHA TAKENAMI

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